一戸建てにも建て方=工法によって特徴があります。 建築技術の最先端では日夜様々な工法が研究され、生み出されていますが、日本で出回っている一戸建て物件の多くは「木造軸組工法(在来工法)」「プレハブ工法」「2×4工法」の3種類のいずれかを採用しています。

木造軸組工法

 木造軸組工法は在来工法という別名の通り、日本で伝統的に採用されてきた工法です。木の「柱」と「」を軸に組み合わせて家の骨組みを作ることが特徴で、木材が湿度調節機能を 持つことから、高温多湿の日本の風土に合っているとされています。 但し現場での作業が多く、熟練の職人を要するため、品質のバラツキが見られるという傾向もあります。木造軸組工法の場合には、信頼できるメーカー・工務店の住宅を選ぶことがポイントです。日本では木造在来工法を希望する人が最も多く、根強い人気を持つ工法だといえます。

プレハブ工法

 プレハブ工法は、プレカット工場と呼ばれる工場で部材をカットしておき、現場では「組み立てる」ことを中心に家作りを行う工法のことです。このため品質のバラツキは少なく、大量生産が可能になります。 工期も短くなる傾向があり、特に小ユニットの組み合わせまでを工場で行い、現場では組み立てるだけに専念するユニット工法の場合には、約30~40日という短工期で完工することが可能になります。全体の着工件数のなかでは約14~15%のシェアを持つ工法です。

2×4(ツーバイフォー)工法

 2×4工法の名前の由来は、「2インチ×4インチ」の木材を使用することからきています。 このサイズの木材で作った「パネル」を床、壁、天井に使用し、面で構成された「箱型」の住まいを組み立てます。いわば柱のない工法であり、もともとは北米から入ってきました。 気密性が高く、火災や地震などにも強い工法だといわれています。プレハブ工法と同じく、規格化 の部分が強いために品質のバラツキも少なくなりますが、一方でリフォーム等の際には制約を受ける場合があります。 最近では木造ではなく軽量形鋼を使った「スチールハウス」も注目されています。

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