自分たちに合う住宅ローンを選ぶために
知っておきたいこと

マイホーム計画の出発点は「資金計画」です。住まいの希望(エリア・広さ・築年数・性能)と、無理のない返済を両立させるために、住宅ローンの種類・金利タイプ・諸費用・税制まで一度整理しておくと安心です。

金利や優遇条件、補助制度は金融機関・年度・予算等により変わります。本ページは考え方の整理を目的とし、最新情報の確認先(公式リンク)もあわせてご案内します。

豊田市周辺で購入前に確認したい「地域のポイント」

豊田市周辺は、生活動線が「車中心」になりやすいエリアも多くあります。ローン計画とあわせて、次の点も早めに確認すると安心です。

  • 駐車場台数(将来の増車も含む)/前面道路の幅や出入りのしやすさ
  • 通勤・通学(最寄駅・バスだけでなく、主要道路の混雑時間帯も含めた所要時間)
  • 災害リスク(洪水・内水・土砂・ため池等):ハザードマップで想定浸水深や避難先を確認
  • 中古住宅は、購入後の修繕・リフォーム費(断熱・給湯・外壁屋根等)を資金計画に含める

参考:豊田市のハザードマップ

堅実に借りるためにチェックしたい7つのポイント

POINT1 住まいの希望と総予算(物件価格+諸費用)を具体化できていますか?

希望条件(エリア・広さ・築年数・性能)を整理し、「総予算」を先に決めます。物件価格だけでなく、登記費用・仲介手数料(媒介の場合)・ローン関係費用・保険・引越し等も含めて検討しましょう。

POINT2 自己資金(頭金+諸費用)をどれくらい用意できますか?

自己資金は多いほど借入額を抑えられますが、教育費・車・修繕費など将来の支出も見据えて、手元資金(生活防衛資金)を残すことも大切です。

POINT3 「いくら借りられるか」より「無理なく返せるか」で考えていますか?

住宅ローンは長期の支出です。金利上昇・転職・出産・教育費など、家計の変化に耐えられる返済額かを重視しましょう。住宅ローン以外(車・教育・カード等)も含めて年間返済負担の考え方を確認することが重要です。

POINT4 諸費用・保険・税金・リフォーム等まで含めた資金計画になっていますか?

購入時は、登記費用、仲介手数料、ローン手数料・保証料、火災保険料、固定資産税の清算金などが発生します。中古住宅は入居前後の修繕・リフォーム費も見積もりに入れると安心です。

POINT5 ライフプラン(教育費・車・介護・老後)と「完済年齢」を意識していますか?

返済は長期にわたるため、支出のピーク(教育費など)と重ならないか、完済時年齢が無理のない範囲かを確認します。ボーナス併用や収入合算は、変動リスクも踏まえて慎重に検討しましょう。

POINT6 団信(団体信用生命保険)・保障内容を理解していますか?

団信は「万一のときにローン残高が保険で弁済される」仕組みです。一般団信のほか、がん・三大疾病・就業不能などの特約もあり、金利や負担が変わることがあります。保障と負担のバランスで選びましょう。

POINT7 金利だけでなく、手数料・繰上返済条件・保証料なども比較していますか?

比較は「金利」だけでなく、事務手数料(定額/定率)、保証料の有無、繰上返済手数料、固定期間終了後の条件なども含めて行うのがポイントです。キャンペーンは適用条件・終了後条件も必ず確認しましょう。

住宅融資の主な種類と特色

フラット35(買取型)
住宅金融支援機構×民間金融機関の長期固定金利ローン
主な特徴
・全期間固定金利(資金受取時の金利が適用)
・借入期間(20年以下/21年以上)、融資率(9割以下/9割超)、団信の種類等で金利が分かれます。
・投資用(賃貸目的)には利用できません。
主な要件(抜粋)
・申込時70歳未満(親子リレー返済で70歳以上も可)
・総返済負担率:年収400万円未満は30%以下/400万円以上は35%以下(他の借入も合算)
床面積:一戸建て等70㎡以上/マンション等30㎡以上
借入額・期間(抜粋)
・借入額:100万円~8,000万円(1万円単位)
・借入期間:15年~35年(60歳以上は10年~)/完済年齢の上限あり
最新の金利・取扱金融機関
金利は毎月変動します。最新の金利や取扱金融機関は、公式の金利情報でご確認ください。
住宅金融支援機構:フラット35 金利情報
このローンについて、もっと詳しく見る
〖フラット35S(性能に応じた金利引下げ)
省エネ性・耐震性など一定の基準を満たす住宅で、当初期間の金利が引き下げられる制度
・金利引下げ幅・期間はメニューにより異なります。
・予算上限により受付が終了することがあります。
・土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内等では利用できない場合があります。
公式:〖フラット35〗S
公式:金利引下げ内容確認
このローンについて、もっと詳しく見る
民間住宅ローン(銀行・信金・ネット銀行等)
主な特徴
・変動/固定(一定期間固定・全期間固定)など商品が多様
・団信の保障が手厚い商品がある一方、条件により金利や手数料が変わります。
チェックポイント
・事務手数料(定率/定額)、保証料の有無、繰上返済条件、固定期間終了後の金利・優遇幅
このローンについて、もっと詳しく見る
豊田市・愛知県・国の支援制度(例)
補助・優遇制度は年度や予算で変わり、受付が早期終了することもあります。購入・リフォームの計画がある場合は、必ず最新情報をご確認ください。

・豊田市:住宅省エネ改修補助制度(受付状況の更新あり)
豊田市:住宅省エネ改修補助制度

・愛知県:住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金(市町村との協調補助)
愛知県:住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金

・国:子育てグリーン住宅支援事業(新築リフォーム
子育てグリーン住宅支援事業(公式)

住宅ローン金利タイプの違い(固定・変動・固定期間選択)

金利タイプは「毎月の返済の安定性」と「金利上昇リスク」のバランスで選びます。将来の家計変動も含めて検討しましょう。

【フラット35】など:全期間固定金利

借入時点(資金受取時)の金利が完済まで続くため、返済計画が立てやすいのが特徴です。一方で、一般的には変動金利より金利が高めになりやすい傾向があります。

民間住宅ローン:変動金利タイプ

金利が見直されるため、返済途中で返済額が増減する可能性があります。
なお、変動金利(元利均等返済)では、金利が変わっても返済額をすぐに変えず、一定ルールで見直す金融機関が多くあります(いわゆる「5年ルール」「1.25倍ルール」)。ただし、金融機関や商品によっては適用されない場合もあるため、契約前に必ず確認しましょう。

民間住宅ローン:固定金利タイプ(一定期間固定/全期間固定など)

「3年・5年・10年」など、一定期間だけ金利が固定され、期間終了後に金利が見直されるタイプがあります。固定期間中の安心感と、終了後の金利変動リスクの両方を踏まえ、終了後の条件(優遇幅など)も含めて比較しましょう。

返済方法(元利均等・元金均等・ボーナス併用)

元利均等返済

毎月の返済額(元金+利息)が一定になる返済方式です。家計管理がしやすい反面、返済初期は利息の割合が大きく、元金の減りはゆるやかになりやすい特徴があります。

元金均等返済

元金の返済額が一定で、利息は残高に応じて減っていく方式です。総返済額が少なくなりやすい一方、返済開始時の毎月返済額は大きくなります。

ボーナス返済(併用)

毎月返済に加えて年2回のボーナスで返済する方法です。ボーナスが安定している場合は返済効率が上がる一方、支給が変動するリスクもあります。ボーナスに依存しすぎない範囲で検討しましょう。

返済額の目安を試算してみましょう(簡易表)

返済計画は「金利・期間・借入額」で大きく変わります。下記は元利均等・ボーナスなしの簡易目安です(諸費用は別途)。

25年30年35年
金利1.5%:100万円あたり月額約3,999円約3,451円約3,062円
金利2.0%:100万円あたり月額約4,239円約3,696円約3,313円
金利2.5%:100万円あたり月額約4,486円約3,951円約3,575円

※この表は概算の目安です。実際の借入条件(適用金利、手数料、保証料、団信、融資実行日等)により変わります。詳細は金融機関のシミュレーション等でご確認ください。

税制:住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)も確認

住宅ローンを利用して一定期間内に入居した場合、要件を満たせば所得税から控除される制度があります。住宅の区分(省エネ性能等)や入居年によって、控除期間・限度額などが変わります。制度改正が入りやすいため、必ず国税庁の最新情報で確認してください(税務判断が必要な場合は税務署・税理士へ)。

国税庁:住宅借入金等特別控除(令和4年以降の新築等)

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